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2019 30th Summer Universiade Napoli

 国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する第30回ユニバーシアード競技大会のテニス競技がイタリアのナポリで7月5日から13日までの間、開催されていました。これは2年に1度の大学生のための祭典(国際総合競技大会)で、大学世界一を決める大会でもあります。テニスの場合、日本テニス協会が数名の代表候補の中からセレクションを重ね、男女各2名を選出し、最終的に日本オリンピック協会の承認を経て日本代表が決定されました。今回は男子は早稲田大学4年生の島袋将選手、テキサス大学4年生の伊藤雄哉選手、女子は筑波大学を2019年に卒業した森崎可南子選手と慶應義塾大学1年生の佐藤南帆が選ばれました。1年生ながら佐藤南帆が選ばれたのは、ジュニアフェド杯やユースオリンピックでの功績が評価されたのか、春関での単複優勝が決め手となったのかは分かりませんが、大変名誉なことだと思っています。
 佐藤南帆は本大会で第9シード(WTAランキング順)を頂き、初戦となった2回戦でメキシコ代表に6-1,6-3、3回戦でウズベキスタン代表に6-1,6-2、4回戦で第8シードの中国代表に6-3,6-3、準々決勝で第2シードの台湾代表に7-5,6-4、準決勝では第7シードのタイ代表に6-4,6-1で破って決勝進出を決めました。強風、頭の上まで弾むレッドクレー、気候(暑さ、熱中症)等に大変苦労していましたが、決勝は第16シードのイギリス代表を何と6-4,6-4で下して奇跡の金メダルを獲得しました。森崎選手に組んで頂いた女子ダブルスでもベスト4に入り銅メダルを獲得、島袋先輩に組んで頂いたミックスダブルスは残念ながら2回戦敗退となりましたが、女子総合で中国チームと同点1位、金メダルを獲得しました。
マスコミ記事、南帆コメントを抜粋すると以下の通り。
【サンスポ】「表彰台の頂点に立っているのに背が同じくらいじゃないかって心配になったけど、見たことがない景色で、みんなが盛り上げてくれてすごく嬉しかった」
【共同通信】「思ったより自分への応援も沢山いて、それがすごく力になった」
【時事通信】「(大学生になって初めての国際大会で優勝し)実感が湧かなくて、力が抜けた」強い海風を受けて思うようにサーブを打てない中、先手を奪って主導権を握った。左右にボールを散らして揺さぶり、要所をきっちり締めた。小柄だが、四大大会のジュニアなどで経験を重ねた18歳。慶應義塾大学に通いながらプロを目指すといい、「東京の次のパリ五輪に出られるように頑張りたい」と誓った。
   2019年大会の最終結果は、金33個、銀21個、銅28個、計82個とメダル総数で世界一の成績を残しました。また、金メダル獲得数も各国・地域別で1位だったとの事です。金メダルは柔道で7個、水泳で6個、体操で7個、ラグビーで2個、陸上で8個、テニスで2個、サッカーで1個という内訳です。

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